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たまご日和

日々の出来事、思ったこと、本のこと等をつづっています

情熱大陸~脳と上手につきあう方法~脳科学者 中野信子

多数のバラエティー番組・情報番組に出演されている脳科学者の中野信子さん。

 

真っ黒な髪がかつらだということは何となく気付いていたのですが、今回番組でそのかつらを脱いでいました!

かつらを脱いだ彼女は・・・金髪。

かつらをつけている姿は、世を忍ぶ「仮の姿」なのだそうです。ONとOFFをかつらで使い分けているようで、OFFの時の旦那さんとのカラオケボックスでは、金髪でヘビメタを熱唱していました!

 

彼女は子供の時からコンプレックスに苛まれ、人付き合いが上手な人気者がただただ妬ましかったそうです。少女時代、人には言えないネガティブな感情に支配されていたとのこと。

脳の勉強を始めたのは、なんとか人に合わせたい、もうちょっと楽に生きたいという希望があってのことだったようです。そして彼女は、東京大学で脳の研究に辿り着きます。脳の働きを理解し、快楽を研究することで、人と付き合うことにもポジティブになれたそうです。

 

番組では、ある講演会の模様が放送され、こんなクイズが出されていました。

Q1 問題を解くスピードはどちらが早い?

(A)研究意図を伝え、お金を払わない

(B)1位に2万円、上位に5千円を払う

 

 どちらだと思うかをお客さんに挙手で答えてもらっていました。(A)に手を挙げた人はほとんどおらず、(B)が圧倒的に多かったです。

 

しかし答えは・・・

(A)ひらめくと「これ分かった 嬉しい!」と思う。それこそが脳にとって報酬になるが、金銭を与えることで報酬の半分くらいは奪われる。ひらめきの喜びが金銭的報酬にとって代わられる。

 

 Q2苦手な人を克服する方法は?

「苦手な人を苦手だと思ってしまう自分のことも、実は自分は苦手。だから、自分との関係があまり良くない可能性があるので、そこからまず解きほぐしていくのが一番の方法。」

 

 彼女のこれまでの主な研究テーマは、脳が求める快楽について。

脳の中でひしめき合う千数百億の神経細胞。その細胞を繋ぐのが、脳内物質です。彼女は、快楽を感じるときに分泌されるドーパミン(脳内物質)に注目してきました。ドーパミンは、人の快楽や喜びに深く関わっています。

(快楽や喜び・・・楽しい・目的達成・褒められる・新しい行動・やる気のとき・好奇心・恋愛・セックス・おいしいものを食べる等)

人間は脳内物質によって支配されていると。

 

昨年流行語となった「壁ドン」

これは脳内で起こる錯覚だと、彼女は分析しているようです。「恐怖」の回路と「快楽」の回路が女性では近い。だから、ソフト恐怖を感じさせるシチュエーションというのがいいらしい・・・。彼女はこの「壁ドン」がとても嫌いだそうですが。

 

そして、今の新たな研究テーマは「ねたみ」

ドーパミンとは別の脳内物質の働きを調べています。それが愛情を生み出す脳内物質オキシトシン近年の研究で、同時に「ねたみ感情」を強くするのではないかと報告されました。性交渉の時や、女性が出産する時に分泌されるオキシトシン。愛着を生み出す脳内の領域を刺激するのですが、いい効果ばかりではなく、「ねたみ感情」を強めてしまうということが報告されているそうです。愛情とねたみの関係を解き明かせば、ストーカー事件のような社会問題の解決にも役立つかもしれないと。

 

研究と解析を進めた結果、オキシトシンとねたみの関係に面白い特徴が現れました。普段、ねたみの感情は男性のほうが高いそうです。しかしオキシトシンが出ると、女性の方がねたみの感情が激しく高くなるらしい。性交渉や出産、本来愛情を感じる時ほど女性は妬ましさも感じやすいという結果が出ました。

 

そして、脳についてこんな風に語っていました。

「すごく混乱しているんですよ、脳って。あまり美しくない。美しくないというか、洗練されていない器官だと思います。バグだらけですよね、はっきり言って。すぐ麻痺するし。でも皆がんばって生きているよねっていうのが面白いわけで・・・」

 

10万部を超えるベストセラー『脳内麻薬』

読んでみたくなりました。

脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 (幻冬舎新書)