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たまご日和

日々の出来事、思ったこと、本のこと等をつづっています

【本】あなたは人生に感謝ができますか?

あなたは人生に感謝ができますか? エリクソンの心理学に教えられた「幸せな生き方の道すじ」 (こころライブラリー)

 

 

著者は、児童精神科の医師です。

40年以上臨床医として働き、その際にエリクソンのライフサイクル・モデル」という理論をよく用いてきたそうです。エリクソンのライフサイクル・モデル」とは、人間が乳児期から老年期まで、生涯を健康に幸福に生きていく道すじを描き出した、幸せな生き方のモデルです。

 

そのモデルは8段階に分けられています。

乳児期(0~2歳)・・・「基本的信頼」の獲得。人を、自分を信じられるか

幼児期(2~4歳)・・・「自律性」を身につけること。セルフ・コントロール

児童期(4~7歳)・・・「自主性」、積極性、主体性、目的性をはぐくむこと

学童期(7~12歳)・・・「勤勉性」の基礎作り。友達との様々な共有経験

思春期・青年期(13~22歳)・・・「アイデンティティ」の形成。自分を見出せるか

成人期(23~35歳)・・・「親密性」をもつ。家族や同僚との結びつき

壮年期(36~55歳)・・・「世代性」を生きる。引き継ぎと引渡し

老年期(56歳~)・・・「人生の統合」。人生に感謝ができるか

 

各時期の年齢は目安であって、自分がどの時期にいると考えるかは自由だそうです。ただ、人間の発達や成熟には飛び級はなく、乳児期の課題を乗り越え健全に過ごしたからこそ、幼児期を健全に過ごすことができ、児童期・学童期へと続いていく。そして老年期、人生に満足や感謝ができるようになる。

 

そしてこの発達には、見せかけの前進というものもあるそうです。

例えば親に厳しく育てられ、恐れから親に従っていた場合、子供はいい子のように振舞ってはいるけれども、それは見せかけの前進でしかなく、見せかけの前進は必ずいつか逆戻りし、思春期や大人になってからそれが崩れ、問題として現れる。いじめや引きこもり、犯罪についてもこの本では触れられています。

 

子供や家族、そして自分が今何かにつまづいてしまっている場合、今ではなく、この発達段階のどこかでつまづいている可能性があります。もし乳児期につまづいていることが分かれば、飛び級はないのでそこから進んでいくしかありません。あとになって基本的信頼を獲得することは一筋縄ではいかないことだけれど、とり戻すことはできる、努力をしていくことが大切なんだと著者は言っています。

 

各段階をこの本では丁寧に解説しています。子育て中の親だけではなく、全ての年代の人に役に立つ本だと思います。

詳しい内容は、自分なりに追い追いまとめてみようと思います☆