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たまご日和

日々の出来事、思ったこと、本のこと等をつづっています

【本】あなたは人生に感謝ができますか?(乳児期)

本(自己啓発など)

あなたは人生に感謝ができますか? エリクソンの心理学に教えられた「幸せな生き方の道すじ」 (こころライブラリー)

 

 

母に愛されて、こころが生まれる・・・乳児期(0~2歳)

 

人生で大切なことのほとんどが乳児期(0~2歳)の2年間に育つのだそうです。

この時期の課題は、「基本的信頼」を抱くこと。人生のある時期に挫折してしまった時、ほとんどの場合がこの乳児期のつまづきだそうです。非行や犯罪をした少年少女には共通点があり、この時期に自分のことを継続的に見守ってくれる人(「監視」ではなく「見守ってくれる人」)がいなかったという研究データも出ているそうです。

 

本の中で著者は、

『身近に小さなお子さんがいる方は、その子と母親が最初の1年、2年をむすびついて過ごせるように、支えてください。力を尽くしてください。その時期が大切なんです。お母さん、お父さんはもちろん、おばあちゃん、おじいちゃんにも知っておいていただきたいと思うんです。保育士さんや子育てに関わる仕事をしている人にも。もっと言えば、子どもが身近にいなくても、知っておいてほしいんです。赤ちゃんとお母さんのむすびつきの大切さを理解して、自然にそのサポートをしてくだされば、子ども達は幸福な人生を歩むことができますよ』

と言っています。

 

 0~2歳の子育てって、本当に大変なんですよね。我が子はとっても可愛いのだけれど、赤ちゃんのお世話でいっぱいいっぱい。1人目の時は特にそうでした。そんな時に周りのサポートはとてもありがたかったです。育児の疲れと孤独感に陥ってしまっていた時、周りの人達にどれだけ救われたことか・・・。

 

育児をするのはだいたいがお母さんですが、様々な事情もあるので、お父さんではいけないということはもちろんないのだそうです。ただ両親がいる場合は、母の役割と父の役割を区別することが大事。子供の心の中には、母を父と区別する、という明確な違いがあるため、母親へのなつき方(愛着)と父親への愛着は違う。なんとなく分かる気がします。

 

 

乳児期は「基本的信頼」を抱くこと

人間が最初に人に寄せる信頼の原点は、「母親的な人」に対するもの。お母さんのことをどれくら信じることができるかが、自分をどのくらい信じることができるかに繋がっていく。そして、お母さんに対する信頼をもとにして、その他の人を信じていくことができるようになる。人を信じることはできないけれど自分を信じることができるという人間はいない。

 

子どもの望みに応えることで、信頼が生まれる 

母親への信頼感、愛着は、お母さんが子供の望みを叶えてあげることによって作られる。泣いて訴えたことに十分に応えてもらうことで、子供のこころに人間関係に喜びを感じることができる能力が育ってくる。

 

赤ちゃんはお母さんと喜びを分かち合いたい

赤ちゃんは自分が望むこと、喜ぶことをしてほしいという欲求(だっこをしてほしい、あやしてほしい)をしぐさで求めるようになり、4、5ヶ月になると、それをしているお母さんも喜んでほしいと思い始める。私が喜んでいる、僕が喜んでいる、それをしてくれているお母さんも喜んでくれている。ここではじめて、喜びを分かち合う感情が発達してくる。

 

喜びを分かちあえる子は、悲しみも分かちあえる。

喜びを共有しあう感情が、やがて幸福を共有しようという意欲になる。喜びあう経験を豊富にすればするほど、子どもの感情の中に他者と悲しみを分かち合う感情が発達してくる。他者を思いやる感情は、相手との悲しみを分かち合うこと。それは喜びを分かち合う経験をしないことには絶対に発達しない。

 

基本的信頼の不足は、人間関係の中でとり戻すしかない。

乳児期の基本的信頼の不足が、ある子の場合には小学生時代に、ある子の場合には高校に入ってから表に出てくる。小学生になってそれが不足しているのなら、母親に受け止めてもらう体験をやり直すことがいい。「もう大きくなったんだから」と言わないで、母親が十分に受け入れてやる。十分に守ってやる。思春期・青年期でも同じことで、母親に十分に依存して初めて本当の意味での分離・独立が可能になる。

 

 

(思ったこと)

抱き癖がつくからすぐに抱っこしてはいけない」と昔は言われていたけれど、今は抱っこをたくさんしてあげることが良いと言われています。これも「基本的信頼」のためにはとても大切なことだったんですね。

大きくなってから基本的信頼を取り戻すことは大変!息子達はこの時期を過ぎてしまったけれど、もしかしたら不足しているかもしれないと思うところがあります。育児に疲れ、精神的に追い詰められていた時が調度この時期でした。なので「受け入れる」ことを意識して、子供達に接してみました。

すると長男は、友達とのこと、学校でのことを色々話してくれるようになりました。前よりも心を開いてくれているような気がします。男の子だから多くを話さないのかと思っていましたが、そうではなかったみたいです。少しは信頼を取り戻せているのかしら・・・

 

でも、大人になってから基本的信頼が不足しているかも?と気付いた場合はどうしたらいいのだろう。赤ちゃんの頃の記憶は全くないし、今、自分自身や他人を信じることができているのか、正直よく分かりません。それを取り戻すためには母親に受け入れてもらうことが必要だと言われても、私の母はもうこの世にはいないし、いたとしても大人になってから親に依存するなんてなかなかできることではない・・・

 

色々考えてみましたが、「母は自分を愛してくれていたんだ」と信じることで少しでも克服できるのではないかと思います。

私の母は精神的な病をもっていたこともあり、私は小さい時に虐待を受けていました。母と暮らしていない時期も多かったです。家を出ていく母に対して、私を捨てたんだ、私を好きじゃないんだ、とずっと思っていました。でも昔のアルバムを見ると、赤ん坊の私を抱っこしている母は満面の笑顔でとても幸せそうなのです。今まではその写真を見ても母の愛情を信じることができなかったけれど、今になってやっとその気持ちも変わってきました。母も苦しかったのかもしれないと思うようになりました。

色々なことがあったけれど、きっと愛してくれていた、と信じたい。そう信じられるようになったのは、最近のことです。母親に受け入れてもらい、直に気持ちを確かめ合えたら一番良いのだけれど、それが叶わないのなら、自分自身の心のもち方が一番大事なのではないかと思います。