たまご日和

日々の出来事、思ったこと、本のこと等をつづっています

美しいものを 花森安治のちいさな絵と言葉集

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「美しいものを」

先週久しぶりに行った図書館で、最初に目に止まった本です。引き寄せられるように手に取りました。

「暮らしの手帖」を創刊し、初代編集長となった花森安治さんのイラストと言葉が集められた本です。この方は編集長でありながらも、表紙画から挿し絵、紙面のデザインにいたるまで自ら手掛けてしまうアーティストでもあったそうです。

この本には目次がありません。「はじめに」と花森氏の500点余りもの挿画と言葉たち。余計なものは一切なく、本そのものが大切にしたい美しさを表しているように感じました。

 

ちょっとした

ちいさな工夫が

大きなよろこびと

ゆたかな愉しさを

作り出すことがある

(2世紀28号 1974年)

 

まじめに自分の暮らしを考えてみる人なら、

誰だって、もう少し愉しく、

もう少し美しく暮らしたいと

思うに違いありません。

より良いもの、

より美しいものを求めるための

切ないほどの工夫、

それを私たちは、正しい意味の、

おしゃれだと言いたいのです。

それこそ、私たちの明日の世界を

作る力だと言いたいのです。

(スタイルブック夏 1946年)

 

わずかな布が わずかな色糸が

ひときれの紙が 木屑が

あざやかにかがやかせるその手を

あなたは信じるだろうか

その手は あなたの手です

(1世紀58号 部屋のなかのたのしみ 1961年)

 

雑に暮らそうと思えばいくらでも雑に暮らせるし、人様の目に触れない家の中は自分の生き方そのもののようにも思います。美しく暮らすことは、小さな日々の努力の積み重ね。努力という言葉が適切ではないかもしれないけれど楽なことではないですよね。

いくら外では綺麗に着飾り、仲間と楽しみ、美味しいものを食べて幸せそうにしていても、乱れた生活をしていては良い暮らしとはいえないと思うし、自分の中に「美」を持つことはとても大切だとこの本を読んで思いました。生活の美しさは、心の美しさでもあると思います。

ブログを拝見していても感じること。一つ一つを丁寧に暮らしている方のブログは、文章や写真からも伝わってきて、ブログそのものが心地よい空間を作っていて、こちらの気持ちまで洗われるようです。読みながら、こういう暮らし、こういう考え方、すごくいいなとお手本になります。

私も日々の生活を、丁寧に、美しく暮らしたいです。

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